このタイミングで・・・というより、ずっとレビューを書こうと思いつつ伸ばし伸ばしになってしまっていた、彼女の2ndアルバム「ため息」のレビューをしたいと思います。
このアルバムは、2003年に発売された彼女のメジャー2ndアルバムです。
彼女の特徴は、一言で言ってしまえば切なくてちょっと暗めということなのですが、優れたメロディと、儚げだけど力強い透明感が魅力だと思います。
このアルバムもその彼女のイメージに違わない内容で、曲も粒揃いで、非常に素晴らしいアルバムです。
ピアノやアコースティック楽器が軸のアレンジも、地味かもしれませんが、彼女の楽曲の素晴らしさ、声の透明感や伸びやかさ、詞の世界観を上手く引き立てています。
1.夢
2.隣の部屋
3.片想い
4.サーカス~Piano Solo~
5.拝啓、王子様☆
6.月光浴
7.美しい人
8.なにもない場所-弾き語り-
9.ため息
10.月の窓
11.めじろの心~Piano Solo~
先ほども書きましたが、どの曲もクオリティが高く、素晴らしいです。
#2、#3、#6が先発のシングルで、このアルバム発売後、#1と#9がシングルカットされています。
シングルはどれも素晴らしく、水準の高いこのアルバムの中でも、一際強い存在感を放っています。
(個人的には#2、#6、#9は大好きな曲です。)
#1は、もしかしたらYoutubeで嵐の二宮和也がライブでカバーしている動画を見て、そこから知った方もいるかもしれません。
曲調は他と比べ明るいとは言わないまでも、穏やかな感じですが、歌詞はやはり切ないです。
流れるようなピアノのインストからハープシコードのイントロで始まる#5は、後にシリーズ化し、本人も思い入れのあるらしい「王子様シリーズ」の第1弾です。
この曲だけ一際曲調が明るく、歌詞も振り切っています。
優れたメロディと中期ビートルズ風のサウンドが歌詞と合っていてとても良いです。
(テープの速度を変えたようなエフェクトや、部分的にドラムに掛けられたジェットなども、実験的なサウンドメイクを積極的に行ってきたビートルズを彷彿とさせて面白いです)
当時、TVのチャートか何かで「隣の部屋」を聴いて気になっていたのと、彼女を好きで聴いてた友人から勧められたことが重なりこのアルバムを手にしたのですが、今でもたまに聴きたくなるアルバムです。
彼女のアルバムの中でも指折りのクオリティだと思います。
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03/03
【雑談】capsule「rewind BEST 1, 2」が3/6発売
「rewind BEST-1」「rewind BEST-2」の2枚構成で、最新から遡っていく形になっています。
2009年に「FLASH BEST」と題して、「LDK」以降のトラックをコンパイルしたベスト盤が発売されましたが、今回はデビュー以降の全ての時期を網羅しています。
「FLASH BEST」から2年半ほどしか経っておらず、更に重複を避けていないので不満に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、シーンにおいての中田ヤスタカの認知のされ方を考えると、今回のリリースは結構意味のあることなのではないか、と思っています。
当時はPerfumeもまだ"テクノポップ"というイメージが強く、「ロボットボイス」「エレクトロサウンド」「無機質」といったキーワードで認知されていたように思います。
しかし、Perfumeもアルバム「JPN」以降、エレクトロサウンドを軸にしながらも、それまで以上にキュートさやポップさの比重が強くなっていっているように思えます。
特に「未来のミュージアム」ではその傾向が顕著ですよね(個人的にはS.F. sound furnitureの頃の音みたいだと感じました)。
また、何よりきゃりーぱみゅぱみゅのヒットにより、中田ヤスタカが認知されはじめた当時の「新進気鋭のプロデューサー」というイメージより、『キュートでポップなサウンドのプロデューサー』というイメージが強くなっていると思います。
「FLASH BEST」や、それ以前の状況では、ラウンジ期のcapsuleの需要は、本人が想定していたようなインテリアミュージックとして以外には、決して大衆的とは言えない層にあったと思いますが、現在はPerfumeやきゃりーの台頭で、中田ヤスタカのサウンドのキュートな部分に魅力を感じている人も多いと思います。
そのようなシーンの流れとしての意味とは別に、ずっと入手困難だった「music controller」のシングルバージョンがアルバムに初めて収録された、というのは、ファンには嬉しいことだと思います。
(「music controller」には、隠れた名曲「逆転世界」や、こしじまさん作詞の「ブラウニー」と言った魅力的な収録曲もあるので、シングルが貴重なのは変わらないかもしれませんが)
エレクトロ期からファンになった方々は、ラウンジ期はもちろん「さくら」や「東京喫茶」のような最初期の曲に、きゃりーに魅力を感じて手にする方々は、最近の歌の少ないエレクトロサウンドに少し驚くかもしれません。
いずれにしても、中田ヤスタカのどの音に惹かれて手に取ったかで反応が変わりそうなベスト盤だと思います。
これを期に、MARQUEEがcapsuleの過去のインタビュー等を集めた「capsule Archive」を手に取ってみても面白いかもしれません。
このベスト、個人的には「Electric Light, Moon Light」と「神様の歌声」が好きなので、これらが入っていないのはちょっと残念(笑)
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タイトルが長いので、今回は少しタイトルを短くしました。
さて、今回はリズムが入ると同時に鳴る、ちょっとキラキラした感じのシンセFXです(曲中37秒辺りから)。
早速打ち込みデータを見ていきましょう。
もう見飽きたかもしれませんが・・・Dm7を打ち込んだデータです。
次にSynth1の設定を見ていきましょう。
ここでは幾つかの要素を組み合わせて、ノイジーだけど煌びやかな感じのする音を作っています。
オシレータ2の設定
この音では、オシレータ2のみを使い、波形はノイズに設定しています。ノイズは基本的に音程を持ちませんが、オシレータシンク(sync)をONにすることで、音程を持たせています。
また、ここではリングモジュレータもONにしています。
これらの使い方は、【Synth 1】オシレータセクション Part.2をご覧ください。
フィルター
フィルターでは、カットオフを少し高めに、レゾナンスもかなりキツめに設定しています。また、サチュレーションを思い切り掛けることで、音の粒子が粗くなったようなニュアンスを出しています。
エフェクト
エフェクトでは、アナログの歪みを意識して作られた「a.d.1」というエフェクトを使用しています。Synth1に搭載されているエフェクトは割りとチープな感じがしますが、今回のように、逆にそれが効果的になるケースもあります。
上記のほかに、ディレイとコーラスをそれぞれ掛けています。
それではサンプルを聴いてみましょう。
あらかじめ、EQで低域をカット、高域を調整しています。
最初はオシレータシンクがOFFの状態なので、ノイズが鳴っているだけのような音です。
シンクがONになってからは、リングモジュレータON→サチュレーションON→エフェクト(歪み)ON→コーラスON→ディレイONという流れで、それぞれ設定することでどのように音が変化するのかがわかるようにしています。
最後に、曲中で同時に鳴らしているアルペジオを一緒に鳴らしています。
次回はこのアルペジオの音に関して書いていけたらと思っています。
今回のような音だけでなく、Synth1ではかなり幅広い音作りが可能になっています。
思ったように行かなくて、色々いじりまくっていたら、「今は使えないけどいつか使いたいかも」といった音が出来ることもありますので、プリセットを鳴らすだけではなく、色んなパラメータを触ってみると更に面白いと思います。
・Reference
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